バリ島には年に1回 ニュピという日がある。
別名・静寂の日(サイレント・デイ)とも呼ばれている日。
ニュピ前には悪魔たちが悪さをしないよう、各地で悪霊祓いの儀式を盛大に行って
ニュピ当日は追い祓った悪霊たちが完全に去るのを静かに瞑想して待つ。
この日は労働・外出・火(灯り)の使用・殺生なども禁じられていて本当に島全体が静かになります。
今回、私は二度目のニュピ体験。
初めてのニュピの時はリゾートホテルのニュピパッケージプランを利用していたのだけど
今回はローカルVILLAでのステイを選択。
友達とバイクに乗り近くのオゴオゴの集会所へ向かう。
(オゴオゴとは悪霊払いの儀式によって追い出された悪霊が憑依するという巨大なハリボテ神輿の事)
そのオゴオゴを男性陣が担いで伝統楽器ガムランの音とともに夜の街を練り歩き始めると瞬く間に人が集まってきた。

私が見たオゴオゴのひとつ
各村ごとに魅せるオゴオゴや演出はどれも圧巻。

前日の夜の街はいつもとは少し違う熱気で溢れかえっています。
人々の熱気と移動するのもやっとなほどの混雑ぶりで喉がカラカラになってしまった私たちはビールを求め人ごみの中から抜け出した。
次の日の朝、目を覚ますといつも聞こえているはずのバイクの音や町の雑踏の音は聞こえない。
あぁ、これがニュピだ・・・と昔の記憶を思い出す。
階段を上り二階のバルコニーへ出る。
シーンと静まりかえる町
風で木々が揺れる音だけが聞こえる。
さすがに現代では観光客用ホテルや家の中だけなら火の使用も暗黙の了解で許されているので部屋に戻り朝ごはんを作る。

今日はゆっくりと自分と向き合う時間にするんだと決めつつ
PCを開いて仕事をしてしまう私。
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